3・18法大「暴処法」弾圧無罪祝勝会での鈴木たつおアピール!

 みなさんのおかげで暴処法に対する私のリベンジも完全に遂行させていただきました。
 実は私はNHKのディレクターをクビになったのが暴処法だったんです。中身は完全に勝ったんですが、1万円(の罰金)という枠は破れなかった。裁判長がわざわざ「罰金1万円にするのは、あなたに職場に戻ってもらいたいから」と言ったにもかかわらず、NHKの人事部に復職させろと、1万円だったら終業規則上復職できるんですよ。執行猶予じゃだめなんですけどね。
 ところが、「おまえの時代は悪夢の時代だった」と言われました。日放労長崎時代は全国のNHKを震撼させましたからね。だけど「悪夢の時代だから復職させるわけにはいかない、もし民事裁判やるんだったらやってくれ」と。しかしこれでまた裁判やってたら一生裁判になるので、これはやはりいやですよね。被告人を15年やってましたから。なので転身して弁護士になって、実はその後、5・27国労臨大闘争弾圧裁判で最初のリベンジをやりました。あれは暴処法の適用を粉砕したんです。単純な暴行罪になって、これで勝った。
 そして今度のは暴処法そのものを粉砕して全員無罪。100倍返しです。
 なぜ彼らは上告しなかったのか。ポポロは一審・二審無罪で、しかし最高裁でひっくり返したわけでしょ。意地でも彼らはやってくると思ってた。やれなかったってことで、あの検事はいなくなったんじゃないかな。国家権力の恥を自分が体現して、できなかった。
 なぜかというので二つ。一つは玉聞とI君の裏返しの勝利です。玉聞のあの、正直言っていやなものを見た。これは裁判所もそういう認識だった。「もういいでしょう」と顔をしかめて言ってたんだよ。で打ち切り。増井君が言ってましたが、今の若者が学生運動を闘えなかったからと言って労働運動を闘えないとは思っていない。僕の労働運動の経験から言えば、労働者の現場とはもっとすごいものなんだ。自己解放性を引き出すものなんだ。そこは学生の階級移行の問題としてとらえてもらいたい。それはともかく、やはり玉聞のああいうのを見ると、大人としてはいやになるね。いいかげんにしてくれと。そして、そこの裏返しとしてI君の宣誓拒否がある。見事だ。全体振り返ってやはりこの二つが山だった。玉聞粉砕と宣誓拒否。これが全体の勝利を裁判闘争的には確定させた。そしてみなさんのキャンパスの闘いと交錯するところでの勝利と言えると思う。
 最後にもう一点。実は、なぜ上告できなかったことの中身なんですが、荻野さんという裁判で弁護側証人として出てきてくれた人の「思想検事」という岩波新書の本がある。また、先日なくなった大西巨人さんの「神聖喜劇」という作品がある。戦後の権力機構がボロボロになっていることをあらわしている。戦前の思想検事なんてのは、みなさんがぱくられたら、イデオロギー闘争を挑むんだよ。コミンテルンの第何回大会の何テーゼ知っているのかとか。俺の方が正しいとか言う。ところが今回、せいぜい言えたのが、恩田君に対して「簀巻きにして海に捨てるぞ」とか。こんなことしか言えないんだ。つまり戦後憲法体制というのは、そういうものしか作れなかった。そういう支配階級しかつくれなかった。みなさんにイデオロギー闘争やろうじゃないかと。革命の正否を論争しようじゃないかと言う奴がいたか。いないんだよ。そのくらい検察というのは、国家権力の暴力の最先端の奴が、そういうことしか言えないっていう。じゃあ今、安倍が逆立ちしようと、今からそういう連中を養成できるか。だめだね。我々の方が先に勝っちゃう。絶対そうだ。単に願望じゃなくて、それが見えたんじゃない。どんなに奴らがお粗末で、団結の力で打ち破れるか。僕はそういう意味で、団結の力と奴らの弱さ、劣化、脆弱さというのを最もよく示したのが、上告もできない、この勝利だ。
 その意味で、やはり戦後学生運動の金字塔を完全に打ち立てたと思う。ますますがんばりましょう。