5月15日に第一回8・17大集会実行委員会を開催しました。

集団的自衛権・改憲・戦争、原発輸出・再稼働、雇用破壊・総非正規職化を推し進める安倍政権打倒に向け、私たちは8月17日に大集会を開催する予定です。
 8・17大集会に向けた第一回実行委員会を5月15日に開催しましたのでご報告させて頂きます。

代表呼びかけ人

西川重則  (とめよう戦争への道! 百万人署名運動事務局長)
高山俊吉 (弁護士・憲法と人権の日弁連をめざす会代表)
鈴木達夫 (弁護士)
杉井吉彦 (ふくしま共同診療所医師)
吉本伸幸 (東京西部ユニオン委員長・鈴木コンクリート工業分会書記長)
椎名千恵子(3・11反原発福島行動実行委員会)

実行委員会での鈴木たつお発言(要旨)

全国的な改憲阻止・安倍打倒闘争を

 日比谷公会堂での8・17大集会を第一歩として恒常的・全国的な改憲阻止・反原発・解雇撤回などを全部含めて安倍を絶対倒す、それを主目標とした組織を立ち上げていこうと考えています。

 ウクライナ情勢に続き、ベトナムのデモで中国人労働者が死んでいる。オバマが東南アジア歴訪から去るのと同時にあの衝突が起こっている。フィリピンのスービックとクラーク基地、ここに再びアメリカに舞い戻るという。対するに、中国のアクセス阻止・領域拒否戦略(米戦艦や空軍機を領域に入らせない)。それがとうとうベトナムの中国人労働者の死者まで出る、ただごとならない情勢が生まれている。
 その中で、本日、安保法制懇の報告書が出された。

 この安保法制懇報告書はすさまじい。われわれ自身が存在かけて打ち砕かなければいけない。まったく別の憲法を作ろうとしている。
 「集団的自衛権を禁止しているというような憲法解釈で、日本国民の生存と安全が損なわれていいのか」と言い放ち、「おわりに」では「本懇談会による憲法解釈の整理は、憲法の規定の文理解釈として導きだされるものである」とうそぶいている。別に憲法改正なんて必要ない、言いたいことを全部盛り込んだというシロモノです。
 われわれは都知事選でもずっと訴えてきましたが、安倍の必死さ、同時に脆弱性というのを見てとって、安倍の真正面にわれわれは躍り出て対決する、われわれの手で倒すんだという、本当に腹を固めないといかん。われわれも待ったなしの情勢に入ったと、この報告書を読んでいてそう思いました。

●戦後史の分岐点

 今年2014年、来年15年の地方選挙を経て、再来年は参議院選挙とあわせて衆議院の同日選挙、そこで自民党改憲案の事実上の承認を得るとも言われている。こうした政治過程だけを見ても、今回の安保法制懇とのつながりは完全に一体だ。他方ではアベノミクスの崩壊過程。中国バブルの崩壊。これはマスコミでも大騒ぎしていますが、北京や上海でもとうとう不動産価格が急落している。それと連動して日本の対中貿易が激減し、13兆円の貿易赤字です。アメリカのイエレンFRB議長ですら量的緩和から撤退し始める、にもかかわらず日銀・黒田は続行だ、ある場合には拡大だといっている。激烈な為替戦争を米帝とやって勝とうという。
 時代を画する危機の中で、その打開策を安倍は改憲と戦争に設定した。
 いま人民の怒りが澎湃と起こっている。この階級情勢の煮詰まりを、やはり私はあの都知事選の闘いでつかんだ。われわれの実践をとおしてつかんだ時代認識だと思う。そして、どう闘うかということも、われわれに見えてきた。
 どこで勝利の基軸をつくっていくか、本当にどこで勝つのかということを真剣に考えた場合、階級的労働運動の推進とその拠点建設、それに国際連帯が基軸だと思います。

●青年労働者の流動化が始まった

 安倍の政治は、戦後日本人民のあり方、生き方を真っ向から逆撫でし蹂躙している。誰に聞いても、安倍だけは倒してくれという。何しろ安倍だけは引きずりおろしてくれ、一刻も早く引きずりおろしてくれ、薄気味悪くてたまらんと。とくにその中で青年労働者、これは有名な話ですけども、新聞の世論調査で、20代の男性で集団的自衛権の行使容認に反対が77%、一年前から20ポイント上がっている。これはやっぱり都知事選の中で私がつかんだ感覚と一致する。街頭演説100回近くやりましたけど、必ず青年労働者が最初から最後まで聞いてくれていた。戦争で殺し殺される、何のためか、一握りの資本家と大銀行のためなんだとずばっと言い切る。それを青年労働者が最後まで聞いてくれて、労働組合こそがこれを断ち切る道なんだと訴えた。ひとつの演説会場で最低でも5人から10人です。100回で、500人から千人の人たちが聞いてくれた。世論とかはそういうものだと思う。500人なり千人なりが真実を見抜いて、それをみんなに広げる。青年労働者がここまで動き出しているというのはすごい情勢。「希望は戦争だ」などと言いながら、この日本の経済的社会的危機を戦争で突破しようとすることに対する、もっともその動員対象になろうとする人たちが積極的に、鋭角的に反対の声を挙げだした。われわれがいかに結合するか、という課題を突きつけられている。

●人民の政治的経験

 みなさんも議論されていると思いますが、人民の政治的経験ということを決定的にこの状況の中で重視していきたい。レーニンが『左翼空論主義』の中で、「労働者階級多数の見解に転換がなければ革命は不可能であるが、その転換は大衆の政治的経験によってつくりだされるのであって、宣伝や煽動だけでは不十分である、これは偉大な革命の根本原則である」と言っている。もちろん宣伝や煽動は徹底的に磨きぬかねばなりませんが、それを受け入れる人民の政治的経験という点を、皆さんどういうふうに見るか。
 スパンを長くとれば、戦後日本の階級闘争。それは憲法闘争に凝縮している。護憲というか改憲阻止というかはともかく。最近のスパンで言えば、自民党政治を一回は断ち切った、民主党への「政権交代」といって。あのときはやっぱりすごい投票率だった。人民が動いたそれがあっという間に消費税を上げる、原発の再稼働をやる、みるみる裏切ってぶっとんだ。だからその次の総選挙は戦後最低の投票率だった。自民党だって得票数を落としている。以降、都知事選も含めて選挙やるたびに選挙に行く人は減っている。「選挙になんか行ったってどうしようもない」。私はこの間、日ごろ政治的関心はあまり持っていないと思っていた、それは間違いだったんですけど、古い友人と話す機会があった。「都知事選のあの主要4候補、6候補を見てて、おれは絶対行く気しなかった、今回はパスしようかと思った。だけどあなたが出たんで助かった」といわれた。あの4候補だ6候補というのはどうしようもないと見抜いている。とくにあの細川とか、小泉なんて、あんなやつが今さら何やろうとしているんだと。これは、われわれにもただちにはねかえってくる。
 あいつらだって結局はどうするんだ、俺たちのこの怒りと明日も見えないこの生活をどうするんだと問われている。われわれはそれに真っ向から答えようとしたのが都知事選だった。この次元を絶対われわれは手放さない。ここからずり落ちてはならない。
 だからマスコミの動きもそうだ。その後もずっと考えていたら、こういうエピソードがあった。ベトナム解放戦線。ピュリッツアー賞をとったハルバースタムというアメリカの有名なジャーナリストが著した、ベトナムに沈む星条旗三部作『ベスト&ブライテスト』。アメリカのもっとも輝かしいエリート連中が、ベトナムに沈んで敗北していった、アメリカ支配階級の瓦解。その中にこういうエピソードが出てきます。アメリカの三大ネットワークのテレビに、ついに解放戦線が画像として映る瞬間があった、確かテト攻勢です。68年の1月。それまでは、ベトコン、ベトナムコミュニスト、超過激派でジャングルで人間らしい生活もしていない、やつらまともな人間じゃないんだ、そういうキャンペーンを張っていた。
 ところが、女性も含めて小柄だけども黒い服装で身を固めた実に精悍な戦士が、ベトナムのアメリカ大使館に突入してくる。この彼らを放映せざるを得なかった。その瞬間からアメリカの世論がひっくり返った。ベトナム反戦運動が澎湃と起こり、絶対に自国のこの侵略戦争は命がけでやめさせなければならないという学生運動の高揚が支配を揺さぶった。これは支配階級の教訓でもあった。われわれが出たとたんに、とんでもないことになると。この攻撃はますます強まるでしょう。こうしたマスコミに対して弾劾は徹底的にやらなくてはならないけども、他方では、真実を語る新聞や出版物を必死で人々の中に持ち込んで行かねばならない。 

●国際連帯を高く掲げて、国鉄闘争6・8全国集会から8・17日比谷大集会へ

 最後に、国鉄6・8集会。これの大結集と10万署名をやり遂げて、8・17日比谷大集会へということが当面の私たちの課題だと思います。まさに安倍の極悪の戦争政治と真正面から対決する、やつの正面にわれわれは躍り出るということです。安倍を倒せって誰が言っているか、原発再稼働も絶対許さないって誰が言っているか。誰が倒す力を持っているのか、持とうとするのか。安倍との真正面対決にわれわれが乗り出す。これが都知事選決戦のもっと拡大した地平としての8・17集会だと思います。

 労働者人民の、改憲と戦争に反対する、原発再稼働に反対する、福島切捨てを許さない、また民営化・非正規職化と大失業に対する、この怒りの闘いを、われわれ絶対反対派が獲得して主流派に躍り出る。先ほど言いましたけども人民の政治的経験に裏付けられた危機感、これにわれわれは真っ向からこたえようではないか。
 戦争反対、労働者人民に国境はないという、国際連帯の原理原則を今こそ声高く叫ばなければならないときだと思います。ウクライナ情勢、東アジア情勢を考えれば、今ここでいうことが超重大。もうひとつは、労働運動、労働組合運動の力で戦争を阻止する。この二つを高々と掲げて、安倍の正面に躍り出ようではありませんか。そして倒してやろうではないですか。それが私たちの責任だと思います。8・17はそれだけでかいことをわれわれに問うている。