第三回『時代を斬る』報告

6月29日「今こそ星野文昭さん解放を6・29全国集会」で星野再審弁護団として報告する鈴木達夫弁護士

6月29日「今こそ星野文昭さん解放を6・29全国集会」で星野再審弁護団として報告する鈴木達夫弁護士

7月4日、連続フリートーク企画「時代を斬る」第三回『8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、8・17日比谷大集会へ』を開催しました。

今回は、東京杉並区議会議員補欠選挙をたたかった北島邦彦さんとの対談です。

●「安倍を倒そう」の4332票
北島邦彦 6月29日投票の杉並区議会議員補欠選挙をともに闘っていただき、ありがとうございました。28.78%という、前回と比べると約半分の投票率です。集団的自衛権をはじめとする現在の政治への怒りの大きさのみならず、既成の政治や政党そのものへのボイコットといっていいと思います。

地方議会ではすべての政党が首長のもとに与党化していく現実があって、なにが問題や課題になっているのか、意図的に見えなくされている。投票に行こうとか、自分の行動を起こそうという意欲が削がれている。そのなかでの4332票。やはり、「安倍を倒そう」という怒りの集中です。

既成政党の従来の勢力地図は完全に崩壊している。自公は2万9千しかとれてない。従来なら5万とらなくてはいけない。安倍政治への大反発・離反です。民主党は敗北し、共産党も基礎票を割っている。「みんな」も激減、維新は擁立できず。従来的なあり方が杉並で劇的に崩れてきている。

女性の怒りの激しさ。都議会のヤジ問題だけじゃなく、安倍の「女性の活用」への怒り。安い労働力として女性を使う、あるいは兵隊になる子どもを産めといっている。

労働者の団結をつくりだすたたかいとして、労働相談に力をいれ、そのなかで郵政の非正規労働者の分会もできた。若い人たちがわれわれの街頭演説をずっと聞いていた。青年層が変わり始めている。国鉄署名も始めた。次の展望が開けた。

選挙戦最終日の6月28日、荻窪駅北口での街頭演説。鈴木達夫弁護士と北島邦彦東京西部ユニオン副委員長

選挙戦最終日の6月28日、荻窪駅北口での街頭演説。鈴木達夫弁護士と北島邦彦東京西部ユニオン副委員長

鈴木達夫 区議会にいくつもの議席をもつ自民党や共産党と闘って、これまでの2倍以上の票を取っているということが、一番の総括点。

集団的自衛権をめぐって、公明党への怒りが激しく吹き出している。杉並での「自主投票」は公明党のあり方の崩壊を示すもの。7月1日の「閣議決定」の夜は、国会前を、若者が23時過ぎても埋め尽くした。若者に危機感と怒りがある一方で、既成政党には方針がない。「安倍の暴走にストップ」といっても、何をもってとめるのか、がない。われわれは「労働者の力で」と明確に言い切っている選挙だった。都知事選のときから、情勢全体がもう一回りしている。

中曽根の国鉄分割・民営化のように、労働運動がつぶれたときにすべて破壊されることは、年を重ねた人ほど自らの歴史として知っている。われわれが国鉄闘争にこだわった一つの大きな理由はそこにある。

北島 ずっとつきあってきた高齢の区民が、実は元全逓労働者で、「血のメーデー」の現場にいた、なんてことが初めてわかり、そして議論になる。重要なことです。

鈴木 78歳と85歳の女性が演説を聴きに来ていて、話したら、東京大空襲からビキニから全部知っている。どうしたら安倍を倒せるかみんな真剣に考えている。
また、全学連の街宣隊が実に元気にやっていたことは重要。これほど若い人が楽しそうにやっている陣営はない。

北島候補の応援演説に立つ鈴木達夫弁護士(6月28日・荻窪)

●8・17日比谷大集会へ!
鈴木 支配階級は「中国脅威論」を民衆だましの手口にしている。勝つ展望は労働運動と国際連帯。労働者に国境はないということ、だれが戦争でもうけるのか、戦争で殺されるのは誰なのか、ということをはっきり言っていく必要がある。そのなかで韓国との連帯が「8・17」のテーマとして出てきている。

この杉並選挙の勝利から8・6広島、8・9長崎をたたかい、「戦争・原発・首切りの安倍をともに倒そう!8・17大集会」へと闘っていきましょう。この一連の闘いの共通するテーマは、「国境を越えた団結で戦争を阻止する!」「福島の怒りと団結して全原発廃炉へ!」「労働者の団結で社会を変える!」の3本に絞り上げられると思います。

まず1番目に、7/1の閣議決定後の安倍記者会見をみても、5月と比べてぐらぐらになっている。とっくにペテンを見抜かれた「おばあさん、子どもたちがアメリカの艦船に・・・・」というパネルをまたぞろ持ち出した。そこに頼るしかないところに追い込まれている。一方でアベノミクスの崩壊がはじまっている。しかし黒田日銀総裁は立ち止まれない。内閣支持率がどんどん低下し、官邸前はじめ若者がとうとう動き出した国際連帯と労働運動で安倍の戦争政治を断ち切ろうと、人民が勝てる道を共有というしていくのが、8月のたたかいであると思います。

2番目に大事なのは原発問題です。5月、6月の動労水戸のストライキは、世界史的たたかいだと思います。労働者が、被曝労働拒否、放射能に対する不安と怒りを労働組合のたたかいに転化している。これは日本の戦後史で初めてではないか。フクシマはますます焦点。石原発言のあと、あわてて安倍が訪問しているが、怒りを抑えることなどできていない。フクシマの怒りの先頭に動労水戸がたち、楢葉の住民の怒りと合流した。これまで、反原発運動は市民運動、労働運動とは別、という分断があった。ついにそれを越えるたたかいが起こった。8月のたたかいを決定づける大きな鍵になっている。

3番目に、非正規労働者の団結と闘い。鈴コンの勝利につづいて非正規労働者の決起が続いている。生きるためには、「労働者の団結で社会を変える」以外にない。

8・17が、大きな結集点になっている。9月第一週が臨時国会。政府はそれまで労働者の怒りを沈静化し、生き延びて国会開会にこぎつけたいと思ってるのだろうが、そうはさせない。この日比谷公会堂大集会、この間のたたかいのすべてを集中しよう。