第13回「時代を斬る」での提起『安倍打倒へ、さらに進もう!』

10月23日におこなった第13回「時代を斬る」『安倍打倒へ、さらに進もう!』での提起ダイジェストです。

【1】空前の人民決起

安保国会に対する空前の決起が勝ち取られました。8月30日の国会前1万2000人、全国100カ所の集会デモ、。そして全学連と労組交流センターの9 月13日国会正門前から3000のデモから19日の強行採決まで。皆、不退転で闘いぬいたった。怒りの声が満ちあふれている。

「次はなにか」が問われている。様々な動きが出てきていますが、日本共産党の動向は重大です。「国民連合政府」と言い出して、安保容認、さらに「急迫不 正の主権侵害には自衛隊を活用して戦う」と言明している。「急迫不正の主権侵害」とは典型的な出兵・派兵の口実飛行機も艦船も主権の一部とされている。中 国への侵略戦争やアメリカのベトナム戦争もそうやって始められた。

共産党の本音が出た感がします。空前の人民決起をこんなものに集約させてはなりません。

彼らなりに1930年代を総括している。シールズが「やつらを通すな」と叫んでいますが、これは30年代のスペイン内戦のときにスペイン共産党の女性指 導者ドロレス・イバルリが使って有名になったスローガンです。それを、あろうことか「全学連を通すな」という意味で使っている。

「人民戦線」の再来を狙っている。30年代の人民戦線はどうだったか。スペインでは、人民戦線内部で、ソ連とつるんだスペイン共産党が労働者左派 (POUM)を粛清し、その挙げ句、ファシスト・フランコに敗北する。ジョージ・オーウェルの『カタロニア讃歌』の世界です。

さらに、フランスの人民戦線は、たちまちにして労働者の賃上げストライキに敵対し、労働者の期待をを裏切り、崩壊する階級休戦の結果、そのおこぼれとして「長期バカンス」が制度化した。

さらにフランスでは、ヴィシー政府というナチスと連携した政権ができて、ユダヤ人狩りをやって行く。

結局、1930年代の人民戦線とは、戦争をやるしか延命できなくなった資本主義を労働者が倒すことを阻む役割を果たした。

では「次は何か」。労働者人民の空前の怒りはゼネストという団結した力へと向かう。ストライキをたたかう労働運動を再建しよう。民主労総のゼネスト情勢と一体となって11月1日の日比谷野音・労働者大集会を成功させましょう。トルコの労働者代表も来ます。

【2】全学連弾圧を粉砕

全学連弾圧を粉砕したことは決定的です。安倍内閣、内閣情報調査局、全国の公安、警察庁が全力を上げた弾圧を打ち破った。

私は弁護団の一角を担いましたが、やはりスパイ問題を徹底的に攻めたのが正しかった。

国家権力を真剣に倒そうとする運動と組織には権力はスパイを必ず送り込んでくる。しかし、それが察知され摘発された時点で権力の敗北です。

スパイという手段は、国家の建前からしても許されない。勾留理由開示公判でも出しましたが、「国家の手はきれいでなくてはならない」。実際には誰も信じ ていませんが、建前はそうです。例えば「おとり捜査」は、今もって麻薬犯罪関係の一部でしか立法化されていない。時々、おとりに使われた人が起訴されて、 その事実を白状してしまう。「私は警察からいわれて売人やってました」。大慌てで蓋をする。

今回の弾圧は、国家の核心に関わる権力犯罪です。

革命勢力と国家権力が真っ向からスパイ問題でぶつかり合うということは戦後憲法下で初めてではなかったか。逮捕された4人の完全黙秘・非転向と一体で、スパイ問題をこちらから攻めたときに、力関係が変わった。権力の痛手は大きい。

【3】国際連帯と11・1集会

空前の国会決戦から、朝鮮侵略戦争阻止の闘いへ。10月20日、4年半ぶりに日韓防衛相会談が行われた。自衛隊の朝鮮半島への上陸ということが焦点になっている。防衛省や自衛隊の幹部が、先日は航空幕僚長が訪韓した。

朝鮮半島への侵略戦争では自衛隊の有事即応部隊がまず上陸し、米軍本体が続く。

その上で11月1日には、日中韓首脳会談がソウルで開かれる。日帝と米帝にすがってパククネが生き延びようとしている。それに対する11・1日比谷集会 です。韓国から何十人という労働者代表団が来る。《日本の労働者階級と韓国の労働者階級の国際連帯》対《安倍とパククネ》。

米帝と日帝は、北政権を倒すと同時に、韓国の人民の闘いを圧殺しようとしている。民主労総の宣言のトップに「日米のこの戦争を絶対に許さない」と必ず出 てくる。1950年からの朝鮮戦争では500万人も殺され、100万の離散家族が生まれ。癒しがたい傷を朝鮮人民に負わした。国会の終盤では、とうとう安 倍たちも白状し始めた、結局、朝鮮有事なんだ、と。

トルコ情勢。例のアンカラのテロ、死者が130人以上。ISも声明を出していない。エルドアンの謀略を疑う声が強い。動労千葉国際連帯委員会にトルコの 労働者から連帯メッセージが寄せられた。クルド人の闘いと限りなく連帯しながら、エルドアン政権を倒す鍵を握っている。あの集会にでたくさんの赤旗が映っ ていた。あの労働組合が今度来てくれる人達の仲間です。あのテロで親類や知人が殺されている。エルドアン政権がこの間選挙で過半数とれなかったのは、クル ド人民民主党が13%、80議席とったから。これは合法政党。非合法のPKK(クルディスタン労働者党)がある。このクルド人勢力とトルコ人民を分断し、 11月1日の総選挙で単独過半数を狙っているのがエルドアンだ。

国際連帯として非常に重要なたたかいです。全力を上げて11・1に。

【4】「アベノミクス第2ステージ」のペテン

私たちは、安倍を倒すもうひとつ大きな武器を手に入れた。それが「アベノミクス第二ステージ」のペテン。

「3本の矢」だとか「一億総活躍社会」とか「GDP600兆円」なんて、経済同友会のブルジョワジーさえ「絵空事」と言っている。来年のGDP予測も下 方修正する中で、見え見えのペテン。あの稲田朋美自民党政調会長は、「経済、経済、経済です」と絶叫している。池田内閣の「所得倍増計画」とはまったく時 代がちがう。食えない塗炭の苦しみに人民が置かれていることを分かった上で、デマとペテンを弄している。やろうとしていることは一億総非正規化。また、株 価を上げるために年金積み立て金がおよそ10兆円が失われたといわれている。

そして、消費税問題。8%がズシリと効いてきている、家計支出が減っている。非正規雇用で実質賃金は横ばい。そのうえでの消費税10%。「軽減税率」などというゴマカシではなく、消費税の全廃しかない。

TPPの「大筋合意」なるもの。95%の関税撤廃。野菜は完全撤廃。米は特別枠をつくるというが、その枠内で輸入米が増えていくんだから、過剰は不可 避。大事なところを明らかにしないままに乗り切ろうとしている。臨時国会を開かない大きな理由は、TPPが暴露されることを恐れているから。

いま、第二の国鉄分割・民営化というべき外注化・非正規化攻撃で、秋葉原駅業務を全部外注化しようとしている。動労千葉では、「出向3年」のはずが、期限が迫ると「あと3年延ばす」と言ってきた。

外注先のJESS(JR東日本ステーションサービス)は給料が15万円前後、一生のうち3回しかベースアップがない。こんなひどい労働条件で人を働かせる。狙いは一億総非正規化です。動労総連合の全国建設でこれを許さない闘いを。

【5】「生きさせろ」・戦争反対から7月参院選へ

ロシア革命で「パン・土地・平和」は決定的だった「平和」では、空前の闘いが続行している。「パン」をめぐる「生きさせろ」の闘いが一方で核心になっている。

連合は、事務局長に徴兵制・憲法改悪賛成のUAゼンセンの会長が座った。2%の賃上げを求めるというが、安倍と取引したおこぼれ路線だ。

われわれはストライキで、実力で、生きる権利を闘いとっていく。7月に向かう参院選の過程を通して、怒れる1000万人と結合し、その中で新しい労働者の政党をつくろう。